2022年6月のTHEMATCHでの地上波撤退を境に、おそらく今後地上波では格闘技は見れなくなります。
RIZINの榊原社長と青汁王子の対談の中でも話題になっていましたが、6月は大きなターニングポイントになりましたね。
今後の大きな試合もおそらく地上波で流れることはないでしょう。
大晦日のRIZINはもしかしたら望みはあるけど、かなり薄い望みな気がしています。
地上波が撤退した理由としては、RIZINの榊原社長の反社会的勢力との関わりが週刊誌に掲載されたことがきっかけになったとは言われていますが、真意の程はわかりません。
フジテレビが撤退を決断したことにはかわりなく、結局生放送で国民の多くの人たちは見ることはできませんでした。
しかし・・・
今世の中には、動画配信サービスという視聴方法があります。
番組(コンテンツ)を購入してネット配信されたものを視聴する方法です。
今、私達の周りには多くの配信サービスがあります。
・Amazon Prime
・U-NEXT
・Net Flix
・Tver
・ABEMA
・DAZN
これはほんの一部に過ぎませんね。
一度は何かしら契約したり視聴したことがある人も多いのではないでしょうか。
先日のTHEMATCHではABEMATVが独占放送しましたが、結果的に50万人が視聴したといわれ日本格闘技配信史上最高と言われています。
選手や主催者側としては、地上波放送することで格闘技ファンを広げるとか、子供達に夢を与えたいという思いもあり、当初は残念という空気は強かったのですが、終わってみれば、それと引き換えに多くのお金が生まれたことも事実。主催者側、放映側、選手にとって結果的には悪いことばかりでもなかったのではないかと思います。
今記事のテーマは格闘技の地上波放送からPPVへの移行についてです。
実はファンにとってはうれしいことでもありますので、ぜひ最後までご覧ください。
そしてこれからの格闘技の楽しみ方についても解説していきたいと思います。
目次
格闘技中継の地上波撤退でどうなるのか
以下の通りです。
・当日は無料で見れなくなる。
・大きなお金が動く市場になる
・コアな格闘技ファンは喜ぶ
・タトゥーがある選手は喜ぶ
・悪質な違法投稿が増える
当日は無料で見れなくなる
もちろんTVでやらなくなるので、無料で見ることはできません。
そこまで好きじゃない人は見なくなるでしょう。
結論から言うと、無料で格闘技を見る時代は終わりました。
でも、PPVは世界的に当たり前の考え方です。
PPVで多額の資金を得て経営していくことで、選手たちが競技に集中することが出来るだけのギャラが払えるようになるなど、ビジネスモデルとしては当然の形です。
残念に思う人もいるかもしれませんが、多くの格闘技ファンはそこまでがっかり来る人はいないのではないかと考えます。
大きなお金が動く市場になる
PPVは見る人が多ければ多いほど興行主側にお金が入ります。
それはもちろん選手のギャラ向上につながり、さらに興行の中身の充実、いい選手の招聘等私達にとっても嬉しいことばかりです。
視聴する人もイベントを作る一人になるという考え方をすると素敵ですよね。
これまでは、放映権として、TV局から興行主へ一定額が支払われていました。
一方PPVの仕組みは、私達視聴者(エンドユーザー)が直接お金を支払う仕組みです。
視聴者が多くなればなるほど、利益が膨らむ仕組みです。
イマイチな格闘技中継は終わる
私は格闘技が本当に好きです。
このポイントはかなりメリットと考えています。
私は大晦日等、地上波で放送していても、PPVを購入して観ます。
TVだとおかしな演出が入ったり、CMが入ったり試合順が入れ替えられたり、タトゥーの選手の扱いが無かったり、変なストレスがかかるんですね。
地上波の格闘技中継はホントイマイチと感じていました。
ですから、個人的にはよい方向にいったと考えますね。
タトゥー姿の選手も関係なくなる
先ほど書きましたが、これも結構デカいメリット。
これまで地上波ではスポンサーやコンプライアンスによる強い規制があったことも配信となると大幅に緩くなります。
これまで、地上波放送に乗せようとすると、タトゥーを隠す必要があった選手もこれからは。
そんなこと考えなくてもよくなります。
地上波放送で苦い思いをした格闘家達も多くいます。
いくら年末のお祭りと言えども、コンプライアンス的な目線から、タトゥーの入った選手は表立って地上波放送には出れないというのがこれまでのTVでした。
でもなぜか外国人選手はOKなんですよね…。
一部例をご紹介します。
井岡一翔(ボクシング世界王者)
この選手は大きなニュースになったのでご存じの方も多いかもしれません。
JBC(日本ボクシングコミッション)はタトゥーに非常に厳しいようです。
金太郎(RIZINバンタム級選手)
金太郎選手はRIZINの人気選手。この選手も元々そういう筋の出身ということで全身にタトゥーが施されています。
しかも和彫りが多く地上波では扱いが難しい選手といわれていました。
最近上書きして黒くなってきてますね。
そんな金太郎選手はどうしたかというと、なんとラッシュガードを着せられました。
本人納得の上での装着でしたが、関係あったかどうか試合は負けてしまいましたね。
金太郎選手9月25日にRIZINで堀口恭司選手との対戦が決まっています。
中村寛(RISEキックボクサー)
2022.6のTHE MATCHに出場した那須川天心が所属していたRISE側の人気選手です。
この選手も首から胸、腕にかけて多くのエリアにタトゥーがあります。
THE MATCHは結果的に地上波放送はありませんでしたが、当初は予定されていたのであらかじめ消す予定にしていたのかもしれません。
でも中村選手の仕様したカバーファンデーションは秀逸で、一試合行ってもまったく取れませんでしたね。
これは記事にしてますので、ぜひご一読ください。
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これから年末にかけて格闘技が盛り上がる
さてさてこれから年末にかけては格闘技が一番盛り上がる時期でもあります。
K-1、RIZIN、ボクシング…。
非常に楽しみです。
2022年これから予定されている格闘技
9.25 超RIZIN+RIZIN38
10月 RIZIN39
12.3 K-1 worldGP2022
12.13 井上尚弥王者統一戦
12.31 RIZIN40
更にはDEEPや修斗、女子格闘技の大会、一緒にすると怒られるかもしれないですが、朝倉未来プロデュースのBreakingDownなどもあるでしょう。
そしてこれらのほとんどは地上波放送はなく、PPV配信と考えられます。
格闘技について、PRIDE以降一度は衰退した感じもありましたが、今また大きなムーブメントが来ています。
12.31のRIZINだけは地上波とPPVのハイブリッド型と思われます。
RIZINの榊原社長も完全にやらないということではないと発言しておられました。
大晦日はお祭り感も強くプロレスチックに扱われる所もあるので、コアな格闘技ファンは嫌がりますが一般層への知名度がかなり高くなるのでこれはイベント存続のためにも必要な大会。
過去にもPRIDEに芸能人(金子賢)が出たり、曙vsボブ・サップ等一般層にわかりやすいマッチメイク、また近年はYouTuberのシバターが参戦して八百長騒ぎである意味盛り上げました。
格闘家にとっても大晦日の舞台に立つことは一つのステータスとも言えるかもしれません。
実力至上主義でなくファンが食いつく選手、有名な選手、一般ウケする選手がラインアップされるケースが多いですからね。
ただ、PPV見続けると大会が増えるとお金がいくらあっても足りないという状況になりがちです。
出来ればUFCファイトパスのように全部見れるサブスクサービスなんかが出来るとうれしいかもしれないですね。
格闘技を見る方法は2択
これから格闘技を見る方法は以下の2択になります。
有料でも見たい格闘技ファン
さて、格闘技を生で見るには、ネット配信番組(PPV)を購入する必要があります。
どのようなプラットフォームがあるかというと、格闘技系でチェックしておきたいのは以下の3つです。
ABEMA TVは、現在格闘技系の番組の取り扱いが一番多いです。
THE MATCHの独占中継もABEMAでした。
メイウェザーvs朝倉未来のビックマッチもABEMAです。
今後もかなり格闘技系のウエイトはこのABEMAに寄っていくのではないかと考えられます。
要チェックです。
U-NEXTはパンクラスなど一部格闘技を放送しています。
当初、RIZINの新機軸LANDMARKシリーズで独占放送が続くものと思われましたが、初回のまさかのトラブルでとん挫した感は否めません。
少し勢いがABEMAに持っていかれたかなという感じ。
RIZINと切れるのは時間の問題かと思われます。
Amazonプライムはボクシングに強いです。
村田諒太の世界戦
井上尚弥の世界戦
直近のビックマッチは全てAmazonプライムによる独占放送です。
どれも無料期間があるので、大会に合わせて購入するといいかも。
絶対無料で見たい格闘技ファン
①数週間遅れのスピンオフに期待。
THE MATCHの時は数週後、試合前後の様子も含めた編集がされ放送されました。
これはこれでとてもよかったです。
このようにビックマッチであれば、数日後のスピンオフ放送は十分考えられます。
そこに期待しましょう。
②PPV購入の友達に便乗
友達と共同購入する、もしくは好きな友達に一緒に見せてもらう。
これは結構ありかと思います。
一緒に見せてもらうお礼にお酒等を買っていき、飲みながら観戦はとても楽しいと思います。
※違法にYouTubeやTikTok等に流している不届きものもいます。
絶対に見ないで通報しましょう!
これからのスポーツ観戦はPPVの時代
格闘技に限らず、スポーツ全般に言えることですが・・・。
現地観戦にお金がかかるようなスポーツやショーは配信に対してもお金を払う。
これは当たり前の感覚にしていかないといけない時代なのかもしれません。
TVってもうとりあえず付けておくようなものではなく、見たい時に見たいものにお金を払って見る。
これでいいのだと思います。
そもそも今って垂れ流しの状態でテレビつけて置くことってありますか?
どんどんテレビの視聴者は減っていることは間違いのない事実。
みんなそれほど暇じゃないんですよね。
であれば限られた時間の中で自分が本当に見たいものにお金を支払って視聴する。
健全です。
ちなみに私はサッカーが好きでDAZNも契約中。
DAZNでは格闘技はありまえせんが、プロ野球、Jリーグは全試合放映です。
月3,000円に値上がりしまして、非常に痛いところですが・・・。