子供のyoutube動画見過ぎは悪影響なのか。不安の原因2つについての考察

子供はYouTube大好きです。
大人しく長い時間集中していますから、子育て真っ最中のご家庭では、もはやなくてはならない武器になっているのではないでしょうか。

 

一方で、

  • 子供のYouTube動画の見過ぎは悪影響なのか?
  • 長時間YouTubeを見続けることに対してよくわからない不安がある
そんな気持ちもあるかと思います。

 

不安の原因って何なんだろう?

 

この記事を読むことで、以下がわかります
  • 不安の原因と対策
  • 子育ての上手なYouTube活用法

※この記事は主に未就学児童を対象にしています。

 

悪影響?子供がYouTubeを長時間視聴すると不安になる理由

StartupStockPhotos / Pixabay
子供がYouTubeを長時間視聴していると、なぜか不安になります。

 

  1. 目や脳や心への悪影響
  2. 子供に関わってあげていないという罪悪感

 

大きくはこの2つです。
①は子供側
②は親側
というのが特徴的ですね。

 

1つずつ見ていきましょう。

 

YouTube視聴は目や脳、心に悪影響なのか。

 

PublicDomainPictures / Pixabay

 

「スマホやタブレットを長時間見ていることは良くない!」
これが一般的に思われていることかもしれません。

 

 

子供にYouTubeを見せることは本当に害悪なのか?
という疑問。これは本当なのでしょうか。

 

影響は無くはないが、絶対に見てはいけないという医学的根拠はない!

 

色んな専門家がいろんなデータで意見を述べています。
ソーシャルメディアの使用と青少年のうつ病や不安との関連性はわずかで、一貫性がないという。「この問題についてそれほどパニックを起こしたり、あわてふためいたりするような根拠はないようだ」とキャンディス・オジャーズは指摘する。米カリフォルニア大学アーバイン校(UCI)の教授で、学術誌「Journal of Child Psychology and Psychiatry」(児童心理学・精神医学ジャーナル)に発表

 

実は医学的にも心理学的にも、スマホ育児が子どもにどのような悪影響を及ぼすかのエビデンスがない。(法政大学の渡辺弥生教授談)

 

もちろん、スマホが発するブルーライト等が目に与える影響等を訴える内容も多くありますが、結局は使い方。

YouTubeそのものよりも、視聴環境とか視聴する内容の方が影響がありそうです。

 

 

目について

 

ブルーライトによる視力低下、近視の原因などよく言われる目への影響ですが、
「ブルーライトによる視力低下はない」(米国眼科学会発表)
と言われています。
これにより、様々な議論が巻き起こりました。

 

長時間視聴することで、目が疲れるということはあります。

 

疲労による目への影響は少なからず報告されていますが、直接視力低下につながるという根拠はないのです。

 

 

これはあくまでも時代の変化です。
✔薄暗い所で漫画本を読んで目が悪くなる。
✔テレビを近くで見ると目が悪くなる。

 

こんなこと言われた記憶ありませんか?
それとあまり変わりないなというのが私の意見です。

 

脳について

 

  • ✔スマホ育児が学力低下を招く!
  • ✔脳を破壊する!

 

中々怖い情報があふれております。

 

しかし、医学的根拠の面から考えると
動画が直接脳を破壊するような効果、原因はない。
ということです。

 

  • ✔見るもの
  • ✔見る時間
  • ✔見る環境

 

長時間みることで生活リズムがおかしくなったりすることからそういう情報が流れているのです。

 

YouTubeが我が子に与えた影響は以下の通りです。

  • ✔言葉の覚えが早い
  • ✔急に大人びたことを言う

 

それ自体は悪いことではないと思います。
そういった言葉を発した時に親がどうするか。が大事です。

 

スマホへの興味、動画への興味を奪うことが、これからの時代を生きる子供達にとって最良な方法でしょうか。

リスクとメリットを理解し、うまく付き合う方法を考えるべき時代です。

 

心について

 

心の面では一概に白か黒か回答できない面があります。
・視聴するコンテンツの内容
・動画視聴以外の時間の過ごし方

これらで大きく変わりますね。

 

新たな発見だったり、創造性、遊び心、学ぶ力、探求心。

これらは子供の成長にプラスに働くケースは多いです。
視聴時間については、保護者のコントロールが大事です。
  • ✔子供にとって、YouTubeがお友達!
  • ✔パパやママと遊んだり公園行ったりすることよりも動画視聴が好き!

 

このような場合、親はバランスを取ってあげる必要がありそうです。

 

生活が動画視聴で左右されないこと。
その辺のコントロールが親にはもとめられます。

 

子供に関わってあげていないという罪悪感とは?

 

johnhain / Pixabay

 

動画視聴が体に直接影響を及ぼすということについては、
✔YouTube子供が長時間見るという行為が強い影響を与えるものではない
ということがわかりました。

 

スマホやタブレットがない時代も、また別の子育ての悩みや様々なリスクと付き合ってきているわけです。時代にあった子育ての悩みの1つと考えましょう。

 

YouTubeに対して、強く意識して過敏になる必要はないのです。
さて、ここまでは子供側の影響です。
次は、親側目線の影響です。

 

 

では、子供に対する罪悪感のもとは何なのでしょう?

 

実際この記事を見た方は、

 

長時間に渡る子供の動画視聴はまずいかも・・・
と考えている方だと思います。

 

日中の会話で

「外で遊ぼうよ」

「トランプしようよ」
「お買い物いこうよ」
「お絵かきしようよ」

 

そんなリクエストの連発に

 

「忙しいからちょっと待って!」「YouTube見てていいよ!」

 

そう言ってしまっている自分。

ちょっと子供に申し訳ないなと感じるあの気持ち

その気持ちがわかる方ではないでしょうか。

夜子供の寝顔を見たときに強く感じます。

 

これがまさに
子供に対する罪悪感です!

 

 

子供への罪悪感を対処する方法

 

この罪悪感を断ち切る方法は

次の日フォローする。
それで十分です。

というかそれしかありません。

 

罪悪感を感じたらその分次の日愛情もって関わる。

 

それが大事です。

 

絶対やってはいけない考え方

 

  • 長時間に渡る子供の動画視聴が肉体的にも精神的にもまったく問題ない!
  • じゃあと安心して、もっとずっと長時間見せよう!
  • 子供も喜ぶし、これで大人しくさせてよう!

 

この発想はちょっと危険です。

 

安心して見せても大丈夫ですが、親と関わる時間は絶対に確保して欲しいのです。

 

YouTubeだけでは子供は育てられません。
でも、
親が教えられないけど、YouTubeが教えてくれる

 

ビジネスだって、勉強だって今は動画の時代です。

YouTubeを否定するのではなく、自分の思考を変えるのです。

 

親は子と関わる時間を持つことでしか、罪悪感は解消されないのです。

 

 

子供がYouTube等の動画にハマっていく4つの段階

StockSnap / Pixabay

それでも、YouTubeばかりずっとみている子供にはなってもらいたくないというのが親心。

外でも遊んでほしいし、本も読んでもらいたい。

 

子供がYouTubeを始めとする動画にはまっていくには必ずきっかけがあります

これを頭に入れておくと、YouTubeだけに没頭することを防ぐことができます!

 

子供が動画の閲覧にはまるきっかけは4段階

 

始めに、結論です。
子供が動画を見始める最初のきっかけは紛れもなく親なんです!

 

 

段階1 親子のコミュニケーション(YouTubeへの入り口)

 

小さい頃に見るテレビ番組は
「おかあさんといっしょ」をはじめとするNHKの教育番組⇒「アンパンマン」などのキャラクター番組という流れです。

 

その頃は抱っこしたり、一緒に踊ったり、歌ったりして子供とコミュニケーションを取りますね。

 

子供はとても喜んで、見た事がない表情や動き、そして声を出して笑ったりして、親もとてもうれしいものです。
とても素敵な親子のコミュニケーション。

まだYouTubeは見ていないのですが、実はこれがYouTubeへの入り口の1つなんです。

段階2 子供のリアクションの拡散手段

 

次の段階です。

 

テレビであんなに喜ぶんだからと
  • ✔テレビ放送時間以外にも見せてあげたい
  • ✔子供のリアクションを誰かに見せたい
と思うはずです。

 

子供の成長を独り占めするのではなく、友達やご両親に見せたいと思うのはこれ当然の心理です。

 

ここで登場するのがYouTubeです。
スマホ1つで、タブレット1つでいつでもどこでも動画を見ることができます。

 

当然子どもは喜びます。
それを見た親もまたうれしくなり、友達や家族も大喜び。
そうこうしているうちに子供はテレビでなくても大好きな番組が見れることを覚えます

 

 

段階3 ようこそスマートフォンの世界へ。初めてのお触り。

次は子供がスマホを触りはじめる段階です

 

小さな子供がスマホやタブレットをフリックする姿は、なんとも滑稽でかわいいですよね。

 

すごいすごい。こんな小さいのに自分で操作して賢い子なんじゃないか。
と親はほほえましく感じます。

 

スマートフォンは基本的に感覚で操作できるように出来ているため
小さな子供でも使いこなせるようになるのです。

 

段階4 YouTubeの連続視聴ができること知ってしまう

 

ここまでくると、YouTubeアプリさえ開いてもらえば子供は自由自在に動画を見始めます。
最初の動画さえ見始めれば、次から次と関連動画が現れます。

 

そう思うとYouTube側の、「視聴者を離脱させない手法」はとても優れたものだと思います。

 

子供の集中力というのはすごいもので、大人が介入しないと基本的にずっと見てます。
親はここで自分が自由になれることを知ります

「あれ?あれだけしつこく遊ぼ、遊ぼって追ってきてたのに大人しいな」

「これは自分もやりたいことができて最高じゃん」

 

 

気づくと、スマホやタブレットで、充電の仕方、起動させてYouTubeアプリを立ち上げて見る所まで、全て勝手にやっています。

 

これで完全にYouTubeのとりこになったというわけです。
子供にとっても最高。
忙しい親にとってもありがたい。
Win-Winの状態ができあがります。
楽ですからこんなに便利なものはありません。

 

【まとめ】YouTube動画の見過ぎは悪影響か

geralt / Pixabay

 

  • YouTubeを見せた場合と見せない場合。
  • そこに圧倒的なマイナス差があるデータは現時点では見当たりません。
  • 目、脳、心にもYouTubeが与える悪影響は医学的根拠はありません。
  • ただし、視聴時間と視聴以外の時間を親がバランスをとってあげることが大事。

 

  • 翌日に愛情を持って子供と関わる。
  • 散歩や子供の遊びに付き合う。

見せることが最高の子育てとは言えません。が、絶対的に悪いとは言えません。

むしろ見せることのメリットも多くあります。
むしろ時代は動画コンテンツを使いこなすことは重要なスキルといえます。

 


 

一方精神面では親の関わりが大事です。
これはスマホや動画視聴と関係ありません。
まぎれもない事実です。

 

【悪い例】

親がスマホに夢中になって子供が関わりを求めてきても、ちょっと待っててねと顔もあげなければ子供はあきらめて自分もスマホやタブレットを見ようとします。
このルートは最悪です。
ある意味での虐待ですから。これだけはやめましょう。

 

【良い例】
  • 仕事から帰ってきてすぐにご飯を作らなければならない時
  • 15分間、集中して書き物をしたい
  • 針仕事をしたい時

そんな時にタブレットを預けるくらいの使い方が理想です。

 

 

1時間見せたとしても、いきなり視力低下するわけじゃないです。
それと同じ分、それ以上は触れあって関わってあげればいいです。

 

YouTubeは本当に神クラスの武器となってあなたの育児を助けてくれるでしょう

 

日々の遊びの中に動画視聴時間を含める感覚。
困った時の秘密兵器としては、私は積極利用を推奨します!
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