非認知能力は今後のAI時代に必須なスキル!子供の非認知能力を伸ばす2つの方法とは?

非認知能力。
時代が令和となり、これから生きていく子供達に必須な能力(スキル)です。
AIが普及し、仕事の多くがAIでまかなえるようになる世界。
私たちの世代には想像がつかない世界になるでしょう。
そこでいきていく子供達は、この非認知能力をもっている人が強いのです。

 

非認知能力っていったい何?学校で習うこと?

 

アノマリスト

だよね。非認知能力なんて聞いたこともないかな。

でもこれって文部科学省でも重要視している大事なスキルなんだ。

 

この記事では以下の内容がわかります。
○非認知能力とは
○非認知能力の測り方
○非認知能力が高いことのメリット
○非認知能力を高める方法
○非認知能力重視の習い事
順に説明していきます。

 

非認知能力とはいったい何か

 

意欲、協調性、粘り強さ、忍耐力、計画性、自制心、創造性、コミュニケーション能力。
つまり、測定できない個人の特性による能力のこと。

 

一方で

 

一般的には知的学力のこと。
知能検査やテストで測定できる能力。
非認知能力は人間の内面的な能力といえます。

上の説明を見るとわかりますが、基本的にはある程度大人になれば身につく能力かもしれません。

ただ、これからは今より高いレベルでこの能力を使う必要があります。

 

文部科学省他、国が非認知能力を重視している

 

OpenClipart-Vectors / Pixabay

 

非認知能力は、人間の内面的な能力です。

ですから、学校の授業で教科書を元にロジカルに学ぶことではありません。

むしろ授業で学ぼうとする姿勢、態度、コミュニケーションが大事です。

 

平成30年度4月に以下の要領、指針が改定されました。

✔ 文部科学省の「幼稚園教育要領」

✔ 厚生労働省の「保育所保育指針」

✔ 内閣府の「幼保連携型認定こども園 教育・保育要領」

これらは日本の幼児、保育教育の基準となるものです。

 

「幼児期の終わりまでに育って欲しい幼児の具体的な姿」

①健康な心と体
②自立心
③協同性
④道徳性・規範意識の芽生え
⑤社会生活との関わり
⑥思考力の芽生え
⑦自然との関わり・生命尊重
⑧数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚
⑨言葉による伝え合い
⑩豊かな感性と表現

 

各教育要領、指針に載っているのです。

幼児期の終わりまでに育って欲しい幼児の具体的な姿10項目。

 

✔ 非認知能力の向上が認知能力の向上につながる!

✔ 認知能力の向上には非認知能力が絶対的に必要だ!

 

このことの証明ともいえます。

 

非認知能力が高いことのメリット

 

非認知能力が高いとどんなメリットがあるのでしょうか。

 

答えは以下の通りです。
非認知能力向上 → 認知能力が向上 → 高学歴、高収入

 

高学歴、高収入が全ての人の最終目的ではありませんが
非認知能力を上げることは、成績や仕事力にプラスに影響するのです。

 

✔ 終身雇用の崩壊
✔ 年功序列型の崩壊
✔ 早期退職制度の推進

 

今はよい大学、よい会社に入ると安泰な時代ではありません!

 

今求められるのは人間力。
自分で稼いで生きていく時代においても、人間力は大きな力となるはずです。

 

その根拠となるのがこの研究です。
ジェームズ・ヘックマンの「ペリー幼稚園プログラム」
ググると出てきますが、世界的に有名な研究です。

 

2000年にノーベル経済学賞を受賞しました。

 

研究は幼児教育を受けた層と受けていない層に分け、多方面から比較したものです。

 

40年にわたる長期追跡調査の分析により、以下のように結論つけています。
①子どもの将来の成功に影響しているとされた能力は、IQテストや学力テストで計測されるような認知能力というよりは、意欲や自制心などの非認知能力である。
②非認知能力がその後の認知能力の発達を促し、その逆は確認できない。

 

幼児教育の時期は
IQを上げるためではなく、非認知能力を上げるために必要である。
非認知能力が高い子は、小学校、中学校と、必要な学びに意欲的であるわけです。

 

 

幼児教育の時期に必死でIQを教育しても、最初は他の子よりも賢くみえるかもしれません。
でも、10歳くらいになると差はなくなるということです。
わかる気がしますね。

 

逆に非認知能力はこの時期につけないと、大きくなってからでは逆転できないのです。

 

非認知能力を高める2つの方法

 

Rollstein / Pixabay

 

非認知能力を高める方法は、以下の通りです。

 

①アタッチメント

アタッチメントとは、愛情の絆です。
乳幼児期に子供と親の間で作られる情緒的な絆です。

 

物心がつかない頃から、抱っこし、オムツを替え、食べさせ、お風呂に入り、一緒に遊び、一緒に寝る。
それだけで、信頼と安心が生まれ、良心が育つということです。

 

 

アタッチメントが結ばれている子は
・人間関係を築く能力
・自分の感情をコントロールできる能力
・良心、倫理観、正義感
・自分を癒す能力
・自らを認める大切にする能力
・他人を思いやる心優しさ
・人生に立ち向かえる能力
・自立できる能力
引用:日本財団HP(ハッピーゆりかごプロジェクト)
が育つのです。

 

わざわざ何かをするというよりも、愛情をもってそばにいる。
それだけで十分なのです。

 

②あそび

あそびって定義が広いですがそのままです。

 

一緒にディズニーランドに遊びにいくことから、近くの公園、家の中。
書くもの、切るもの、工具や段ボール、折り紙など。
子供は遊びの天才ですから。
いきなり全てが遊び道具に変わります。

 

遊びで学ぶこと

嬉しいこと、楽しいこと、叱られること、集中すること、意欲をもつこと、悔しいと思うこと、やり直すこと 等
その他、とても多くの感情を自分の力で生み出します。

 

そして失敗体験や成功体験をすることで非認知能力が伸びていきます。

 

親ができることは、安全で、ちょっと危険な、遊べる環境を提供することです。

 

遊びで学べる超大事なこと

幼児期の遊びを通して学べることの1つとして
ギリギリのラインを知る

このことが超大事です。

 

特に、ネガティブな時。

叱られる、失敗する、痛い、危ない、気持ち悪い等

人から教えてもらっても理解できない、ギリギリのラインを経験する。

 

子供は失敗を恐れません。

何が失敗かわかりませんから。

 

だからこのギリギリのラインを攻めることが出来る天才です。

 

親の立場としては実はここが一番難しいかもしれません。

危ない時、失敗しそうな時、助けてあげたくなる、事前に回避させたくなるのが親ですから。

 

でも実はそれは子供の成長の邪魔をしている可能性があるってことです。

 

ギリギリのラインを知る

これがとても大きな力であると私は確信しています。

 

幼児教育はコストパフォーマンスがよい

 

これもヘックマンのデータです。
(引用:Inequality in America What role for human capital policies)

 

幼児教育はコストパフォーマンスがよいというものです。

 

幼児教育にお金をかけたほうが高い効果を得ることができる。
これは習い事ばかりをさせるということではありません。
✔内面を育てること。
✔そのために親が学ぶこと。

 

 

驚きの事実です。
私たちは、義務教育以降、高校、大学と、どんどん学費が増えるため、費用対効果は大きくなればなるほど上がるという認識を持っていたかもしれません。

実は真逆だったのです。

 

非認知能力と習い事

 

White77 / Pixabay

一方で、非認知能力とは家だけで育つものでもないのも事実です。

 

他人であったり集団の中に入った時に学ぶことも多くあります。

コミュニケーションを楽しむ場の創出をしてあげるのも親の仕事です。

 

そこで選択肢になるのが習い事です。

 

習い事は先生と1対1の場合、1対集団の場合。
いろいろあると思いますが
いずれにしても家族以外と接するという意味では大きな一歩になるでしょう。

 

先ほどの費用対効果を考えても、幼児教育期では積極的に検討する価値はあります
集中力目的で【書道】
集団、生きる力目的で【水泳】
集団、規律等の目的で【サッカースクール】
これらを習っていました。
書道は小1年生~3年生。
水泳は3歳から。
サッカースクールは4歳から。
全て幼児教育の時期です!

 

やめたきっかけは、スポーツ少年団に加入したことです。

 

非認知能力は測定できませんが、今の所しっかり育ってくれていると感じています。

 

スポーツが育む非認知能力【リベルタサッカースクール】

 

このスクールは、非認知能力をかなり重視しているサッカースクールです。

 

詳細はこちらからご覧ください↓

 

サッカー経験が無くても(幼児は無くて当たり前ですね)受け入れています。
外で思いっきり遊ぶ感覚なので、サッカースクールはかなりおススメです!

 

このスクールは、日本サッカー協会の公認スクールで、かつ全国展開しているスクールです。
こういったスクールを利用するのも1つかと思います。

 

リベルタサッカースクールについては、かかる費用など、以下の記事で詳細を説明しています。
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まとめ

 

学びに向かって知を引き出す!

 

非認知能力は今世界で注目されている言葉です。
子供達の世代ではより必須なスキルとしてさらに認知されていくでしょう。

 

大きくなってからでは育ちにくいこのスキル。

測ろうにも数字で表すことができないスキル。

 

非認知能力が最も伸びやすい時期は幼児期(1歳以上)から小学校低学年と言われています。
親が今からできることは何か。
子供達の明るい未来のために、今出来ることを考えて実行していきましょう。

 

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