先日、従業員の接客中のマスク着用を禁止するという方針を打ち出した企業がありました。
え?ホント?マスクダメなの?そんなの会社に言われる筋合いないでしょ。
という気持ちが殆どでしたが
という気持ちも少しだけありました。
企業がこういう方針を打ち出すと良くも悪くも何かしらの反応はあるわけですが
以下を中心にマスク着用についての実態を考察しました。
・なぜマスク着用だけでこれだけの議論になるのか
・マスク着用禁止は正しい方針か
・マスクってそもそも効果はあるのか
物議をかもしだした接客中のマスク着用禁止!報道
イオンは食品加工担当者など、一部を除いた従業員に向けて、接客時におけるマスク着用は原則禁止するという新方針を12月中旬に初めて打ち出した。(引用:FNNPRIME)
あのイオンが方針を出したことでいきなり大きなニュースになりましたね。
マスクを禁止している企業はイオンの他にもあるんです。
・三越伊勢丹ホールディングス
・大手コンビニ
・大手ドラッグストア
意外に禁止しているところがあるんだね。イオンってのがインパクトだったのかな。
まあそう考えると今回の報道自体、悪質な感じもあるね。イオンが気の毒かも。
イオンはホント人がすごいから社員だって自己防衛したいでしょうけど。
なぜ企業がマスク着用を禁止したのか
・表情がわかりにくい
・声が聞こえづらい
・円滑なコミュニケーションの妨げになる
・体調不良のイメージから不安になる
こういった理由でお客様と接する従業員にはマスク着用を禁止しているとのことです。
一方で
風邪気味だったり、花粉症、家族に受験生がいる等のケースでは、上司が着用を許可する
ということのようですので、過度な反応の必要もないように思います。
報道が独り歩きしているパターンと言えます。
マスク着用禁止が議論を呼んだ理由
マスク着用について議論を呼んだ理由は2つあります。
マスクをするのは、あたりまえの権利という人は多いと思います。
それはマスクをする理由があればです。
マスクをする理由がないのに安心感や顔を隠す意味合いでつけている人も一定数います。
いわゆる伊達マスクをやめようという会社の主張!
ここが一つ目の大きなポイントです。
もうひとつは
今の時代は割と社員が守られる、ある意味では社員が強い状況があります。
ハラスメントが叫ばれている世の中で従業員がマスクを着用する権利を、会社が奪うような印象があった。
マスクは個人の自由の範疇だ!という社員の主張!
論点はこの2つで、中々答えが出しにくい議論になっているということですね。
だれもマスクの効果については報道しません。
人がマスクを着用する理由
マスクを着用する理由を考えてみましょう。
感染予防
インフルエンザや胃腸炎等の感染対策としてする場合と逆に自分が感染していて、周りの人にうつさないようにする場合です。
花粉症
花粉から鼻やのどを守るためにする場合です。
口の周りの荒れ等を隠す
ヘルペスや虫歯等を隠すためにマスクを着用することもあります。
乾燥からのどを守る
特に冬場に暖房の聞いた密室にいると乾燥を感じます。
のどが弱い人はマスクをすることで乾燥から身を守ることがあります。
寒さ対策
呼吸をする鼻や口を覆うことで寒さ対策となります。
風邪をひきやすい人であれば、効果があるのではないでしょうか。
口臭対策
にんにく料理等を食べた翌日なんかは、この理由でマスクをすることがあるかもしれませんね。
これらの理由でマスクをするのはかなり正当性がある理由といえます。
一方で最近は「伊達マスク」着用者はすごく多いです。
特に上記の理由がなくてもマスクをするのです。
どういった心理状態なのでしょうか。
「伊達マスク」に依存している人
「伊達マスク」なんて言葉があります。
伊達眼鏡のマスクバージョンと言えばわかりやすいです。
この伊達マスクを接客業としてどう考えるかですが、伊達マスクを着用する理由は以下の通りです。
・小顔効果に期待
・目だけ出すことで美男美女に見える
・顔に自信がないがモテたい
・すっぴんを隠す
・ひげ顔を隠す
・隠れたい心理から
仮にこれらの理由だけだとしたら、イオンの方針になんとなく理解できそうです。
今、伊達マスク着用者は実際かなり増えています。
(引用:ネットリサーチのDIMSDRIVE)
特に若い世代では
特別な必要性がなくても安心感や隠したい心理からマスクを着用する率が高いのです。
接客業を行う際のマスク着用で
・表情がわかりにくい
・声が聞こえづらい
・円滑なコミュニケーションの妨げになる
・体調不良のイメージから不安になる
といったデメリットがあるなら、伊達マスクはその道のプロとしてどうなのか。
しないでくれと言うのは会社としては責められるものでないという意見もあるかもしれません。
外国のマスク着用事情
日本は外国からマスク大国として見られているといいます。
それだけ、海外では日本人のように日常的にマスクをする人がいないんです。
外国では
「マスクによる感染症予防に対して科学的根拠はない」
という考え方が一般的だということの裏付けです。
外国人の方が日本にくると、マスクをつけた人が町中にあふれている姿を異様な光景と見えるようです。
マスク着用で感染症予防に効果はあるのか。
ここまで来ると、そもそも論ですね。
マスクを着用することで、感染予防につながるのでしょうか?
結論から言うと
医学的に効果はない!!
という専門家が殆どです。
以下はある論文です。
”インフルエンザ発症者がマスクを着用することで家庭内感染を防ぐことが可能であるか検討した調査が、2008~2009年のフランスにおけるインフルエンザ流行時期(フランスにおいてサーベイランスシステムに報告されるインフルエンザ様疾患の国内発生率が算出閾値を超えた期間)に行われました1)。
インフルエンザ診断テスト陽性となり、48時間症状が続いている患者のいる家族を対象として、マスク着用群とコントロール群に分け、マスク着用群では発症者が他の家族と同じ部屋や限られた空間(車の中など)にいる場合にマスクを着用することを5日間実施しました。その結果、調査期間中に家族がインフルエンザ様症状を示した割合は、マスク着用群は16.2%、コントロール群は15.8%で有意差はなく、マスク着用による感染予防効果は認められませんでした。”(引用:Y’s Square)
マスク着用は、感染症予防対策に効果がない!!というものです。
驚きですよね。
それでもマスクが必要な理由
マスクに感染予防の効果なし!
とはいえ、100%防げるものではないというもの。
いくらマスクをしていても微小なウイルスは入りこんでくるわけです。
それでも、くしゃみや咳を直接浴びることがないだけで全然違いますからしていないよりはしていた方がいいです。
✔しっかり鼻からアゴまで覆う。
✔隙間がないように。
✔外すときはマスクの表面には触れず、耳の部分を持つ
✔こまめに取り替える。
✔ここまでやるとマスクの効果は少しはありますね。
また、感染は手からと言われます。
手についたばい菌が、口に直接触れることがない
という意味ではマスク着用効果はあります。
医師が常につけているイメージがありますが、あれは医師の鼻水や唾液で患部を汚染しないためです。
マスクが必要な理由は、
「医学的な感染予防効果というよりは何となく安全そう」
というイメージが強く影響していることがわかります。
日本人らしいですね。
実際私もそこまでの効果なんか考えていません。
人混みに行くとき、乾燥しているとき、感染症流行期には普通に着けていて、離せずにいる時期もありますね。
今となっては効果がかわらないとはいえ
マスクは絶対しますね。
効果が変わらないなら激安サージカルマスクで十分!!
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現在最強のマスクは「ピッタリッチ」か「透明マスク」か
滅茶苦茶高いマスクです。
これが今のマスクでは最強です。
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ピッタリッチです。
フィギアスケートの羽生弓弦選手も愛用しています。
マスク1枚で1万円超えですから、そうそう手は出ませんが、こういった商品もあります。
・手洗いで100回まで使用可能。
・放射性物質対応フィルター使用
・0.1マイクロメートルの微粒子を99%カット
フィルターが何重にもなっていて、いかにも高級なマスクですね。
とはいえ、それでも100%とはどこにも書かれていません。
それでもマスク大好き日本人。
これからはこんなマスクも注目を浴びていくでしょう。
既に一部では導入がされていますね。
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接客業、飲食業の方であれば検討の価値ありです!
マスクの効果を最大源に発揮させる方法
マスク着用に感染予防効果がないということがわかりましたが、ある方法と合わせることで効果的にすることがわかっています。
手洗いとの合わせ技です!!
インフルエンザ感染の予防について、マスクの着用と手洗いによる予防効果に関するランダム化比較対象試験を行った報告があります5)。米国の学生寮にいる1437名の学生を対象に、マスク着用群、マスク着用+手指衛生群、コントロール群に分け、6週間にわたり試験が行われました。
参加者全員に対し適切な手指衛生方法と咳エチケットに関する基礎的な教育が行われ、加えてマスク着用群には適切なマスク着用に関する資料が提供されました。また、マスク着用+手指衛生群には適切な手指衛生とマスク着用に関する資料が提供され、さらに調査期間中はアルコール系手指消毒薬が支給され手指衛生に使用しました。
結果として、マスク着用+手指衛生群がコントロール群より有意にインフルエンザ様症状の発生率を低下させ、マスク着用と手指衛生の両方の実施が効果的であったと報告されています。(引用:Y’s Square)
研究結果からも手洗いと一緒に実施することが効果的と言われています。
この記事でも手洗いの重要性について書いていますのでご覧ください。
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まとめ
今回イオンが出した「マスク着用禁止」の方針は医学的には何も問題がない方針であることがわかりました。
一方で、会社側が社員の権利を強奪する印象がありますから、これが社会的に問題視された部分が大きかったと思います。
こわいなと思うのは、
・マスクさえしていれば大丈夫
・マスクが感染を防ぐ最強のもの
と私たちのほとんどが思い込んでいるということです。
今回のイオンの件も、見た目や印象の話と、マスクによる効果がごっちゃに議論されてしまっています。
こういった報道、情報をどう受け取り認識するか。
私たちの情報リテラシーも試されたような気もします。
これから乾燥し、感染症の拡大するシーズンに突入します。
私たちが出来ること。
・よく食べ、よく寝ること
・うがい、手洗いを正しい方法で徹底すること
・不要の場合は人混みに行かないこと
これが、出来る対策のほとんどと思います。
マスクはおまけ程度で考えてよさそうですね。
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