人事異動発令。拒否?受け入れ?人事異動の目的と意味を考える。

人事異動とは

人事異動とは、

会社の中で部署間の人員配置の変更、肩書の変更や昇格など

を総じて言います。

配置転換といったほうがわかりやすいかもしれません。

人事異動の時期は

会社によって違うかもしれませんが、主に年度末でしょうか。

年2回の場合は9月末に内示があるかもしれません。

小さな会社ではないイベントですが

部署が複数あれば

その部署が特定の資格者のみで構成されている場合等の

特殊ケースを除くと多くの会社で取り入れているのではないかと思います。

同じ建物内での異動もあれば、引っ越し等が伴うケースもあります。

いわゆる転勤というやつですね。

この人事異動、経験のある方であればわかると思いますが

大変です。

どこかに行ってしまう人も大変ですが

残された方も大変なんです。

人事異動の目的

人事異動は会社組織においては

様々な理由で人事異動を実施します。

本来、同じ部署にずっといれば経験値は増え、

ベテランと呼ばれるプロフェッショナルがどんどん増えていくわけですから

人事異動なんてする必要はないように思います。

しかし、会社は立ち止まるわけにはいきません。

 

会社の中にはエース級を配置しなければならない部署や

若い内に一度は経験させておきたい部署

また、事業をやっていく上で新しい部署の発足

人材不足で弱い部署の強化

逆に事業の縮小等、

様々な状況の変化が起こります。

 

そんな中で会社としては

適材適所の人員配置を行い

また将来の幹部候補を育てるために人材育成を行う必要もあります。

人員ピラミッドのバランスを保つために

現有戦力の中から昇格させていくことも必要です。

 

またマンネリ化した事業に風穴を通す意味ももっています。

仕事のマンネリは、労働者自体のモチベーションの低下と

合わせて事業成績の悪化、それが会社の低迷につながることもありえます。

 

実際人事異動をした時は、チーム力等一時的に低下することが考えられますが

人事異動は割りと長い目で行うケースが多いと思います。

 

結論から言うと、人事異動の目的は

人材の育成と会社の成長を見越して行うもの

と行っていいかと思います。

 

人事異動は誰がどのように決めているのか

人事異動の決め方は会社の規模によってだいぶ変わってくるかと思います。

主には人事権を持つ役員等の上役が決めるケースが多いと思いますが、

現場の課長クラスが意見して最終的に管理職が集まって決める場合

この場合は、結構現場の意見が入る余地があり

一定の勤務年数や役職から移動者を割り出すようなやり方ではなく

人材をよく見て、実績や能力を評価して行うことが多いため

発表後もそれなりに理解がある結果になりやすいです。

ただ、戦力も考慮されることも多く、予想が付く感じもあるため、

刺激は弱くやりやすい反面、極端な改革や成長につながることは少ないのではないかと

思います。

 

一方、現場をあまりしらない役員が決める場合

この場合は、まったく予想もしなかったような異動が行われることが多いです。

先ほど書きましたが、勤務年数等から自動的に対象をあぶりだし

加えて人事考課制度の本人の成績や仕事に対する考え方、能力を付け加え検討されます。

ただ結構バッサバッサとパズルをはめ込むように行われます。

このケースは、そう来たかと思うことが殆どで、内部的には反発も多いです。

本来はこのパターンでやる方が感情が入らない分、

異動を考える方はやりやすいはずです。

 

人事異動は覚悟しておくべき

人事異動については、会社との契約がどうかによりますが

基本的にはある程度覚悟しておくべきです。

なぜなら人事権は基本会社側にあるからです。

嫌ならその会社にいるべきではないし、

異動や転勤のない仕事を探すしかないです。

 

とはいえ、会社側も特に転勤の場合はある程度

私生活についても考慮してくれるはずです。

 

どうしても事情がある場合は事前の人事考課面談等のタイミングで伝えておくことが大事です。

たとえば、子供が小学生になるタイミングまでは何とか今の職場にいたい等

伝えておいた方がいいでしょう。

 

人事異動は拒否できるのか

突然人事異動を告げられたら

何とも言葉では言い表せない複雑な気持ちになるはずです。

今ですかと。

そうなった時に、人事異動を拒否することはできるのでしょうか

結論としては

ない

と言っていいと思います。

 

先ほども書きましたが、契約によります。

ただ人事権がある会社側の命令には従うしかありません。

人事異動は決してマイナスなことだけではないということで

前向きに受け入れる姿勢がかなり大切で

その後の仕事にも大きく影響してくるはずです。

 

拒否できるケースとしては

嫌がらせのような目的と考えられる場合は可能性があります。

今はパワハラが世間的にかなら重く見られる状況ですから

そんなことをする会社はないと思いますが

明らかに嫌がらせや報復措置と思われる場合は拒否できる可能性もあります。

 

ただ、パワハラは絶対に許されてはいけないとわかっていつつも

命令を拒否して会社と戦うようなことをしたまま

職場に残るというのもなかなかキツイことだと思います。

 

人事異動は成長のチャンスである

人事異動は、基本的にプラスに受け止めるべき

と私は思っています。

異動が多い人は出世するケースが多いように思います。

会社から選ばれた人間であると

考えられるメンタルが必要だと思います。

確かに今いる部署で経験をつみ

それなりの立場で仕事していたものが

突然畑違いの仕事を命じられたらどうなるでしょうか。

また一から仕事を覚え、人間関係を構築しなければなりません。

役職がついていたとすれば

新人同然の新しい部署でリーダーにならないといけません。

非常に難しく、また面倒ですが、それでも仕事の幅は広がり

新しい人脈が開けます。

マンネリを感じていたとすれば、そこから脱却できるということになります。

前向きに受け入れる勇気をもちましょう。

 

終わりに

突然人事異動を告げられたら

やはり驚き、俺ってつかえないのかなあとか

マイナスに考えてしまうかもしれません。

でもあなたは会社に選ばれた人間だということを忘れてはいけません。

不当な異動を命じられた場合を除いては

基本的に出世の第一歩と考えていいでしょう。

そのためには日々の仕事はもちろんのこと

会社全体を意識していることも大事です。

あなたがいなくなればあなたの代わりを誰かがやりますから

会社はまわります。

後輩たちは育ち、あなたはステップアップです。

これ以上幸せなことはありません。

一時的につらい思いをする可能性はありますが

全て時間が解決してくれますし、その時間を少しでも短くするよう

前向きにとらえる努力をしていきましょう。

また、自分だけが大変なわけではなく

残された方も大変です。

業務引継書は日ごろからまとめておくことをお勧めします。

飛ぶ鳥後を濁さず!

全ては自分の為と思い人事異動の季節を乗り切りましょう。

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