健康診断を受ける時に気になることの一つに、所要時間があります。
忙しくしていると、健康診断のように拘束されるのは結構キツイですね。
この記事では
✔︎各健康診断種類別の所要時間の目安
✔︎各検査項目別の所要時間の目安
✔︎時間がかかる理由
✔︎健康診断を受ける時のメンタルの重要性
について解説します。
初めて受ける方は所要時間の大体の所がわかります。
受けたことがある方も、何に時間がかかっているのか。
あのイライラの原因がわかります。
合わせてイライラしないための対策も紹介します。
この記事を書いている私は健診専門施設へ15年以上勤務し、
年間延べ人数で45,000名規模の健康診断を企画運営担当を主業務としています。
今回の情報は看護師、放射線技師、検査技師に実際の話を聞いた内容を含め構成しましたので、かなりリアルに近い内容です。
目次
健康診断にかかる時間(健診種類別)
まずは健康診断の種類別です。
健康診断と言ってもいろんな種類があり、内容も違ってきます。
当然所要時間も違います。
・日帰り人間ドック 3~5時間
・定期健康診断(会社員)1~2時間
・特定健康診査(住民健診) 1~2時間
・一般健康診査(就職前) 1時間
※一泊人間ドックはそもそも1.5日くらいは拘束されるので、今回の対象からは除きました。
また、各健診共に以下のような要因で時間は大きく変わります。
✔︎健診施設のキャパ
✔︎同時に受診する人数
✔︎待ち時間
✔︎検査項目数
その他、
✔︎医師の診察が丁寧かどうか
✔︎採血や血圧測定やり直し
✔︎尿が出ない
など様々な要因があります。
上記に書いた所要時間はそのあたりの時間を考慮した時間です。
最高でもこの時間を覚悟してもらえれば終わるでしょう。
という時間です。
健康診断にかかる時間(検査別)
続いて各検査別の所要時間を見ていきましょう。
検査そのものに係る時間は短いものです。
大体の検査は1~3分で終わります。
以下が比較的、所要時間が長い検査です。
これは実際に検査をやっている放射線技師、検査技師に聞いたリアルな数字になります。
しかも少し多めに見積もっています。
・腹部超音波検査(10~15分)
・乳房超音波検査(10~15分)
・CT肺がん検診(10分程度)
・バリウム胃がん検診(10分程度)
・血圧脈波検査(10分程度)
・マンモグラフィ(5分以内)
・心電図(5分以内)
・肺機能検査(5分以内)
・骨粗しょう症検査(5分以内)
このくらいです。
その他、身長体重や血圧、視力、聴力、血液検査などいろいろありますが、どれも1~3分以内に終わります。。
※医師の診察や保健指導がある場合はそれぞれ時間がかかります。
健診に係る殆どは待ち時間である事実
一人で受ければ、健康診断なんてあっという間に終了するわけですが、そうならないのはなぜか。
他に受診者がいるからです。
おのずと順番待ちが発生しますから、待ち時間が発生するのですね。
この待ち時間がバカにならないのです。
スタッフ側の立場で言えば
健康診断は、待ち時間がないと成り立ちません!
検査にかかる時間の他には下記のような時間が必要です。
✔︎本人の確認
✔︎禁忌の確認
✔︎システム的な受付
✔︎検査機器との連携
✔︎データ処理等
それをこなす時間として、待ち時間が必要であるという面もあるのです。
待ち時間を無駄な時間として考えるとイライラします。
待ち時間を待ち時間と思わずに検査受診までの準備の時間と思うべきです。
自分がその検査をするために必要な時間なんだ!という気持ちですね。
早く帰りたい時はどうするか
それでも早く帰りたい、帰らないといけない時はどうするか。
・胃の検査や超音波検査を受けない
・早く帰らなければならないとスタッフに言う
これしかないですね。
健康診断は最低限やらなければ成立しない項目があります。
逆に言うと、検査を断ることが出来る項目もあります。
会社で受けさせる一般的な健康診断は、労働安全衛生法に準じた健診です。
原則これを受診すればOK。
もしそれ以外の検査項目を受診しているとしたら、早く終わらせることが出来る可能性がありますね。
労働安全衛生法の項目は以下の通りです。
・診察、問診
・身長、体重、腹囲
・視力及び聴力
・胸部エックス線検査
・血圧
・貧血検査
・肝機能検査
・血中脂質検査
・血糖検査
・尿検査
・心電図検査
※業務に応じて特殊な健診を受けている場合もあります。
※会社側と医療機関での契約の問題もあります。
※項目の削除については必ず医療機関に確認してください。
本当に急用で早く帰らないといけないケースは、受付の方に相談すると、順番を考慮してくれるはずです。
少なくともウチの医療機関では調整していますよ。
健康診断日は時間にと心にゆとりを持つべき
健康診断にかかる時間はある程度わかったと思います。
ただ、待ち時間を始め、どうしようもない時間が多い中で、「時間と心にゆとりを持つべき」これは絶対ですね。
なぜなら、単純にイライラするからです。
待ち時間にイライラ。
順番違いにイライラ。
自分の番を今か今かと待ち続けたら疲れます。
待ち時間も含めて検査だと思うことができれば気が楽です。
心にゆとりがあると、無駄に血圧が高くなることもありませんしね。
じっくりオーバーホールするか、簡易的に終えるのか
健康診断は、人生の中で優先順位が下げられがちです。
特に忙しくしている方は健康診断に割く時間がもったいないと感じます。
健康診断で「要精密検査」と結果が出ても、医者に行かない人はサラリーマンに非常に多いのも頷けますね。
健康診断はビジネスマンにとっては必須要件だと思っています。
健康診断のために半日~1日は割けないということであれば
簡易検査キットを使った健康チェックをおすすめします。
今は多くの簡易検査キットが出ています。
ぜひチェックしてみてください。
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時間をいくらでもかけたくない方へのおすすめ
前項で書きましたが、時間をいくらでもかけたくない方には簡易検査キットをおすすめしています。
自宅で簡単に検査でき、検体を郵送すると結果がかえってくるというものです。
このキットはあくまでも健康チェックのための簡易的検査です。
※具合が悪い、どこか悪いかもしれないという方がやるものではありません。
医療機関で健康診断を受診することが1番です。
が、最低限この簡易検査キットを使用してのチェックはしてほしいと思います。
待ち時間の過ごし方
健康診断に係る時間のうち、かなりの時間が割かれている待ち時間。
この待ち時間と上手く付き合うことが大事になります。
待ち時間をどう過ごすのがよいのでしょうか?
もちろん自由です。
自由ですが、私は以下をオススメします。
読書
本を持ち込むことはおすすめします。
空間としては静かです。
会場によっては新聞や雑誌を置いている所もあります。
個人的には字の本を読んでいただきたいと思います。
スマートフォン
昔は検査機器に障害を及ぼすということで持ち込み禁止でした。
多くの方はそういう認識かと思います。
今はスマートフォンを持ち込むことが可能な医療機関も多くなっています。
健康診断を受診する医療機関に相談してみましょう。
友人と一緒に受診する
これは意見が分かれる所かもしれません。
1人で受ける方が気楽ですからね。
ただ、友達と一緒に受診すると心強いです。
待ち時間の会話相手がいるというのはとてもありがたいもの。
友達と偶然遭遇するというパターンもありますが、会話相手は大きな待ち時間対策になります。
まとめ
健康診断の受診にかかる時間について書いてきました。
以下がチェックポイントです。
健康診断に係る時間
✔︎検査それぞれに係る時間はそれほど長くない。
✔︎健康診断の時間は待ち時間に大きく左右される。
早く帰りたい時
✔︎早く帰りたいことを相談する
✔︎検査項目の見直し
待ち時間対策
✔︎読書
✔︎スマホ持ち込み
✔︎友人と一緒に受診
健康診断を受ける時心構え
✔︎時間と心にゆとりを
どうして待ち時間等我慢できない人
✔︎自宅で簡易検査キット
※原則は医療機関での受診が望ましいです。
健康診断にかかる時間は、健診施設のキャパ・同時に受診する人数・待ち時間等、様々な要因があり一概には言えません。
半日レベルで時間を確保することがベストです。
早く終わったらラッキーくらいの気持ちで向かってください。
読書したり、少しゆっくりできるので、体のオーバーホールであり
年に1度の休息だと感じることができたらいいなと思います。
PS:「おうちでドック」は最終手段としてはかなりオススメです↓