健康診断前日の飲酒、筋トレは本当にダメ?。健康診断前日当日の注意事項を徹底解説!

年に1度の健康診断。
40才も過ぎると、がん検診も行うようになり血液検査の結果も気になり始めます。

 

それまで、健診実施期間からのお手紙なんか読んでもいなかったのが前日の注意事項なんかもしっかり読んだりしますね。
少しでもいい結果にしたいという気持ちの表れです!

 

実は前日の食事や動きは、検査結果に多少ならず影響をもたらします
今回はその前日の注意事項について説明していきたいと思います。
私は、健診に関しては20年程従事しており、素人ではありませんが、医師ではありません!また、健診機関によっては時間や約束毎、ルールは違っていますので、詳細について知りたい方は、必ず受診される健診機関にお問い合わせくださいますようお願いいたします。

 

 

健康診断前日 飲酒をしてもよいのか?

 

前日に注意しなければならない項目としてよく出てきます。
普段毎日お酒をたしなんでいる方には1日抜くというのは非常に厳しいものです。

 

なぜか飲めないと言われると飲みたい欲求が高くなる。
これは誰しもが経験があることだと思います。

 

事前の書類には、
午後8時以降は飲み食いしないでください
くらいのことしか書いてないと思います。

健康診断前日に飲酒はしてもよいのか?

飲酒しても健康診断の実施は可能です。ただし、最初の検査の10時間前にはやめましょう。

 

ルール上、飲酒したからといって健診自体実施できないということはありません。

 

ただ、食後時間が10時間以上というのが空腹状態の定義となりますので、10時間は空けましょう。

 

飲酒については、ウソをついても基本的にはバレませんが、自分自身の健康診断ですからウソでごまかすことはやめましょう。
ウソは何のためにもなりません。

 

前日に飲酒する場合の注意事項

先ほども書きましたが、健康診断前日の飲酒は可能です。

 

✔10時間は空けてから最初の検査を受けましょう。
✔アルコール度数の多いお酒、また量的にもガバガバ飲むことは避けましょう。

 

年に1回、自分の体を調べるうえで、
アルコールが体に残っていない状態を健康診断のデフォルトの状態にしておいた方がデータに別の影響が入り込むことを避けることにつながります。

 

アルコールもニコチンも入っていない状態で毎年チェックしていくことが望ましいでしょう。

 

具体的な量ですが、厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」では1日の適正飲酒量を出しています。

 

【画像転用:SUNTORY SMART DRINK】

 

どうしても飲みたい場合は図の量を午後9時に飲み終えるようなイメージが理想的です。

 

健康診断前日の飲酒はどのような影響があるのか

 

アルコールの摂取についてです。
これには、アルコールを分解する能力が関係してきます。
この能力には個人があります。

 

✔お酒が強いと言われる人はアルコールを早く分解するため、検査結果への影響は少ない

✔お酒が弱いとアルコールの分解が遅いため、検査結果へ影響が出ることがある

 

影響が出ることで有名なのは
肝機能検査(血液検査の項目)です。

γ-GT(γ-GTP)、AST(GOT)、ALT(GPT)

 

肝臓の病気を見つける検査ですね。

 

 

その他、中性脂肪の値にもアルコールの接種が影響すると言われています。
そのためにアルコール分解能力の有無にかかわらず
飲酒はやめましょう!とアナウンスするところが多くなっているのです。
γ-GTPはお酒の飲み過ぎ・肥満やある種のお薬などにより、γ-GTPが増産され、血液中に漏れ出すことで高値を示します。

 

日ごろの飲酒状況が影響するであって、前日飲んだからといって即座に翌日の健診結果が極端に悪くなるという根拠もありません。

 

ということは、2.3日酒を抜いたからといって、数値が劇的に良くなることもないということです。

 

健康診断前日 食事は何時まで摂り終えないといけないのか?

 

fancycrave1 / Pixabay

 

飲酒と共に気になるのは食事です。
食事に関しては

 

消化のいいものを食べましょう。
午後8時には食べ終わりましょう。

というような説明かと思います。

 

A
消化のいいものって何?
8時なんて残業したら無理だよ。

 

という方も多いかと思います。

 

さて食事に関して前日の注意を具体的にみていきましょう。

具体的に何を食べればよいのか

 

消化のいい食べ物というと
おかゆやうどんなど味が薄く、やわらかい病院食のようなものを想像しがちですが

 

そこまで気にする必要はありません!

 

こういうと誤解を招きそうですが
これは食べてよい!これはダメ!と決まったものはないのです。

 

オフィシャルで決められたものはなく、飲酒と同様に、前日の食事に関する明確なルールはなということですね。

 

大事なのは食べた時間

 

食事も飲酒と同様に、食べた時間が影響します。

 

消化も人によってスピードが違いますから、オフィシャル的には、午後8時以降は食べないようにしましょうという表現になるのです。

 

✔空腹=食後10時間以上

✔随時=食後3.5時間以上10時間未満

✔食直後=食後3.5時間未満

 

空腹の状態で健診を受けることが望ましいです。

 

健診前日に焼肉を食べてもいい?避けた方がいい食べ物はあるのか

 

MSeimori / Pixabay

 

何を食べてもよいとはいえ、健診前日に焼肉に行ってお腹いっぱい食べ、合わせてビールをガバガバ飲むのは避けたい所です。

 

検査結果への影響をなるべく少なくする為に避けたい食べ物

・肉等、動物性の脂を含む食品。

・揚げもの

・ファーストフード

・チョコレートやポテトチップス

・クリーム系アイス

 

これらを大量に食べることはやめましょう。
出来れば前日くらいは食べないでいる意識があるといいです。

 

食事が影響を与える検査は何か?

 

健診の中で、食事の時間によって影響がある検査があります。

 

✔中性脂肪
✔血糖(血液検査)
✔尿糖(尿検査)

 

中性脂肪は脂肪肝や脂質代謝異常、糖尿病といった病気に、血糖は糖尿病に、それぞれ数値を調べることでリスクがないかを調べます。

 

食事がもろに検査結果に影響することから、
空腹の状態(食後10時間以上あけて)で受診するように言われるのです。
また、
✔胃がん検診
この検査も注意が必要です。
バリウムの検査、内視鏡検査共に胃の中に食べ物が残っていると適正な検査ができません!

 

健康診断当日の朝、間違って食べてしまった場合どうすればよいか

 

これは、特にお母さん世代によくあるパターンです。
子供のお弁当を作りながら、思わずつまみ食いをしてしまうのです。

 

多いのはミニトマトを食べてしまったというもの。
また、男性だと朝いつも通りに缶コーヒーを買って飲んでしまうということも要注意です。

 

特に加糖のコーヒーなんかを飲むと血糖値は急上昇します。

 

食後1時間~2時間で血糖値は上がると言われているので、ちょうど健康診断を受診して採血をする時間帯に上がっている可能性が高いです。

 

 

間違って食べないようにする対策とは?

 

coyot / Pixabay

 

健診当日の朝は、我が家はマスクを付けて調理
これが一番効果があります。

 

もし、食べてしまった場合は、正直に検査機関の受付で伝えましょう

 

健診そのものの日程変更(延期)

✔実施可能な検査(食事に関係のない検査)だけを実施
✔胃の検査や血液検査は別日に改めて実施
といった対応となります。

 

そうなると、また会社を休まなければならなくなったり、また前日に食事や飲酒の面で我慢がすることになります。

 

こういった影響を考慮すれば、
十分注意して当日の朝は何も口にしないことを強く意識して健診を受けましょう。

 

また、ご家族内で今日は健康診断の日であることを共有しておくとよいでしょう。

 

当日の朝の歯磨きはOKか?

 

殆どの健診機関は、当日の歯磨きは問題無しとしています。

 

歯磨き粉の糖分は多少口に含まれますし、うがい時に多少水を摂取することになりますから気にされる方もいるかもしれません。

 

それでも

基本的には問題ない
と考えていいでしょう。

 

健康診断当日に薬は飲んでもよいのか?

 

薬については、理想としては飲まないで健康診断を受診したほうが良いとしている健診機関が多いです。

 

ただ健診の前に飲まないと、ただちに身体的影響があるとすれば飲まないといけませんから、医師に処方された薬を毎日飲んでいる方は
健診機関に相談しましょう。

 

また、食事を抜いてきていると、低血糖の方等は注意が必要です。
必ず主治医に相談し、指示を仰いだ上で健診を受けるようにしましょう。

 

健康診断前日 筋トレや激しい運動は本当にNGなのか

 

tacofleur / Pixabay

 

都市伝説のようにこの話はよく目にし耳にします。
確かに健康診断前日は、激しい運動は避けるべきです。

 

運動を続けている人は、動かないと気持ち悪いという気持ちもあると思いますが、早めにご飯を食べて、早めに就寝することが良さそうです。

 

筋トレや激しい運動が影響を与える検査はあるのか?

検査項目としては、肝機能のAST(GOT)・ALT(GPT)に影響があります。
これらは、運動によって傷ついた筋肉、炎症を起こした筋肉が原因で数値が高まります。
また血液が全身の筋肉に集中したり、汗で体内の水分量が減ることで、尿タンパクでも陽性が出る可能性があります

 

血液が全身の筋肉に集中し腎臓にいかないことや、汗をかくことで、水分量が一時的に減るのが原因です。

 

結果、前日の運動が原因で通常時より血液データの結果が悪いということもありえます。

 

健診の結果には、前日の筋トレや激しい運動の量などは加味しませんからあなたの検査結果が悪くなるということになるわけです。
前日に少しでも体重を減らそう、検査結果を良くしようと、走ったり筋トレしたりして頑張りすぎるのは逆効果のパターンもありうるということです。

 

日々のルーティンでランニングや筋トレをしている方も1日休む勇気も大事ではないでしょうか。

 

まとめ

 

健康診断前日と当日の注意事項についてまとめると

 

✔飲酒はしてもかまわないが、適量を夜9時までに飲み終える。

✔食事は普段通りでよいが、出来れば脂っこいものは控え、夜9時には食べ終える

✔前日の運動や筋トレはしてもよいが、出来れば休みとして早めに就寝する

✔当日の朝に調理の必要がある場合はマスクを着用する

✔当日の朝の歯磨きはOK

✔家族で健康診断日を共有し、当日朝に食べない飲まないを徹底する。

✔薬を飲んでいる場合は、健診機関や主治医に相談する。

 

となります。

1年に1度の健康診断です。

注意事項をよく読み、万全の体調で臨むようにしましょう。

 


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