サラリーマンが受けるべき健康診断とは?金額、健診種類、受け方徹底解説

1年に一度、健康診断を受けてますか?

サラリーマンのみなさん
健康診断を受けてますか?
○ サラリーマンとして働く私たちは健康診断を受けなければいけません。
○ 雇っている事業主は受けさせないといけません。
また、受診する内容も労働安全衛生法という法律で定められています。
中には
・労働安全衛生法で定められた項目を勝手に省略している会社
・そもそも健康診断を行っていない会社
もあるようです。

40才のサラリーマンが受診すべき健康診断

サラリーマンが受診しなければならない健康診断の内容は明確に定められています。
それは以下の通りです。

サラリーマンが会社で受診するべき健診内容

① 既往歴及び業務歴の調査
② 自覚症状及び他覚症状の有無の検査
③ 身長、体重、腹囲、視力及び聴力の検査
④ 胸部エックス線検査及び喀痰検査
⑤ 血圧の測定
⑥ 貧血検査(血色素量、赤血球数)
⑦ 肝機能検査(GOT、GPT、γ-GTP)
⑧ 血中脂質検査(LDL・HDLコレステロール、TG)
⑨ 血糖検査
⑩ 尿検査(尿中の糖及び蛋白の有無の検査)
⑪ 心電図検査

上記を受診した場合の料金

医療機関によって様々ですが
だいたい8,000円~9,000円
です。

どうやって受診するのか

上記の健康診断は

勤めている会社で1年に1回、受診させる必要があります。

会社の総務担当者が医療機関(健診機関)に申し込みます。

通常、この定期の健康診断の料金は会社が負担します。

場合によっては従業員の負担があるかも知れませんが

ここは会社の裁量と言っていいでしょう。

 

 

健診内容が違う場合や健診を実施していない場合は結構やばい!

会社で健康診断を受診していない場合

健康診断を実施していない会社については

これは完全にブラックです。

もし、そのような会社にお勤めの場合は

会社の担当者に伝えましょう。

 

会社は従業員の安全を管理する必要があります。

つまり、健診を受けさせて

異常があれば二次検査を受診させる所まで

管理しなければなりません。

労働基準監督署の検査が入ったらアウトですので

会社を守るためにも

中堅のあなたから伝えてあげたほうがいいです。

 

健康診断内容が労働安全衛生法の項目を満たしていない場合

労働安全衛生法で決められた上記の健診内容ですが

必ずしも全てを受診していない会社が結構あります。

特に血液検査と心電図検査を省略しているケースです。

 

この項目を省略するということについて、

ちょっと前までは

40歳以下は血液検査も心電図も全員実施せず

などと一律で省略してもよかったのですが

平成29年8月の厚労省通知で、一律の省略をしてはいけなくなりました。

いずれにしても会社の産業医の判断なのですが

今後は個人毎に省略の可否を判断しなければいけません。

基本的には全項目を受診することが望ましいです。

がん検診を受けるにはどうしたらいいか

国の指針で
胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、子宮がん
の各がん検診は40歳になったら受診する項目になります。
ただ、このがん検診は労働安全衛生法には定めがありませんので
会社として受診させる必要はありません。
受診したい場合はどうしたらいいのでしょう。
がん検診は
だいたいはお住まいの市町村で実施しています。
0円~1,500円程度の自己負担で受診が可能ですので
確認してみてください。
社会保険に加入していると
協会けんぽの生活習慣病予防健診というものがあります。
この健診は労働安全衛生法で定められた項目と、がん検診がセットになった
総合健診
35歳以上の方が健保から負担をもらって受診できます。
価格は自己負担が7,000円程度です。
かなりお得な内容ですので、社会保険加入の会社は
検討すべきだと思います。
この健診も個人では申し込みができません。
会社の申し込みが必要ですので、担当者へご相談ください。

ピロリ菌の検査等、その他の検査を受けたい場合

ピロリ菌の検査については
今かなり話題沸騰していますので、結構ご存知の方も多いかもしれません。
胃がんの原因はこのピロリ菌だということは
まず間違いありませんが、
このピロリ菌の検査はがん検診ではありません
ここは勘違いされている方も多いと思いますが
ピロリ菌がいなかったからといってがん検診を受診しなくていいものではありません。
リスクを調べる検査ですので、よく確認してから受けてください。
このピロリ菌の検査も40歳になった方は
受診すべき検査項目といえます。
ただ、この検査も労働安全衛生法で定められたものではありませんから
会社は受けさせる義務はありませんので
個人で受診するしかありません。
受診する方法としては
・定期健康診断の時に自己負担で追加検査として実施
・市町村のがん検診の会場で自己負担で追加検査として実施
です。
ネットでキット等を購入することができますが
精度管理が不明な会社もあると思いますので
今の段階では医療機関で実施することをお勧めします。
その他、ピロリ菌の検査以外にもいろいろな検査があります。
会社の健診の際に一緒に受診できないか、
会社担当者に確認してみてください。

終わりに

若い頃は、健康診断といっても別に何も感じることがないイベントだったと思いますが、
40代にもなると、結構ドキドキする人もいるのではないでしょうか。
受診前日、当日、結果が出るまで。
いいことだと思います。
全ては健康な体からです。
健康診断は1年1回、自分の体を見つめなおす日です。
また結果表で、異常なしと言われても、
異常がなかったのは健診当日まで。
翌日からはわかりません。
40才になったら血液検査のある健康診断とがん検診は
1年1回は受けるようにしたいものです。
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